こんばんは、皆様如何お過ごしでしょうか。
乱高下を繰り返す気温に比べ、本州では既に花粉も猛威をふるっているとか。風邪はともかく花粉とかいう世界最古の生物兵器相手には気をつけようもありませんが、どうかご自愛下さいませ。私は案の定風邪を引きましたが割りと元気です。
花粉と言えば、私は昔から寝付きが悪く、大抵の場合ベッドに入ってから寝付くまで30分~1時間かかるのですが、最近その30分~1時間の間、妙に右の鼻の穴が痒いです。
ぐずぐずむずむずしながら寝付き、起きると妙に乾燥して風邪の前兆のように痛むのです。右の鼻だけが。左の鼻の穴は平常運転で鼻水すら垂らさないというのに、右だけが。
何かのアレルギー症状だとは思うのですが、何故こんなにも執拗に右だけを攻撃してくるのかが実に不思議な所です。ベッドに入ると症状が出るのでこまめにシーツ変えたり、寝具に掃除機かけたり換気をしたり、埃を押さえる努力はしているんですが一向に改善の兆しが無い。羽根布団からクソ重い綿布団に変えたりもしましたが、「乗車率200%くらいの深夜バスで四国の友人に会いに行く」という、水曜どうでしょうでもやらないくらい過酷なバス旅の夢を見たくらいで全く症状に変化が無かったので、即日戻しました。
加湿器も効果ないので、週末まで治らなかったら病院に行きますが、そう言えば人生で2度しか出したことのない鼻血も両方右からだった気がするので、私の右の鼻の穴は呪われているのかもしれません。
↓ 以下、前回日記の私がぶん投げた「Collage」のあとがき的なもの ↓
再三お知らせしていた通り、大昔にあげていた同名のSE過去話の焼き直しとして書いておりました。あまりにも、それはもう耐え切れずに下げる程に前に書いていたものが酷すぎた為、加筆修正オンパレードな上に大筋にも色々手を加えてありますが、要所要所に前回の影がちらちらしているので、酷すぎる前作をお読み頂いていた方には見覚えのあるシーンがあったかと思います。(前作:悦が風呂で水責め→今作:悦が便所で水責め、等)
雰囲気を壊さない範囲で、と気をつけて書いたエロパートが予想を上回る淡白さになってしまったり、蜂の巣になった傑を吐かせようとしたら前置きだのなんだのでページ数がそこだけでA4で5枚を超えてしまい、無駄なところをバサバサ切っていったら結局まるごとカットになってしまったり、自分の所為でこれから死ぬ予定の人間に「かわいそう」と言われた傑のはらわたではない内側の表現が上手いこと行かなかったりと、反省点も多いですが概ね書きたいことは書けたので満足しております。
何人かの方に質問や確認を頂いたのですが、傑だけでなく鬼利まで「かわいそう」に反応したのは、それを言った悦の方こそが客観的に見て「かわいそう」な状態だったのと、純血種を創り出した「人間」だけは決してそれを言ってはいけなかったからです。
人間のエゴの結晶である彼等はその誕生理由から生態から全てが歪な存在ですが、神の真似事をして彼等を創り出した人間だけは、彼等を美しく強く恐ろしく完璧な存在であると肯定しなければならず、またその為に彼等は美しく強く恐ろしく完璧な存在であり続けています。
彼等に向けられるべきなのは畏怖と憧憬と羨望であり、傑が「再起不能」と判断した人間は特にそれを狂信にまで悪化させている者が殆どでした。にも拘らず、傑に再起不能と判断され、その美貌を構成する肉体がどれほどおぞましい狂気で形作られたのかも見た上で、虐待染みた扱いを甘受しながらも、なお傑を「かわいそう」だと真正面から憐れんだ悦に傑は戸惑い、鬼利は恐怖したので、『閑話』での攻めズはあのような反応をしております。
どうして悦があの場で傑を憐れむことが出来たのかと言えば、「死なない」存在を欲していた悦にとって、人間や他の生き物のように呆気無く死ぬことさえなければ、他は本当になんだって良かったからです。彼にとっては畏怖も憧憬も羨望も全て知ったこっちゃなく、傑が抱える欠陥だって、悦にとっては取り入るのに好都合、程度の要素でしかありませんでした。
いつか死ぬ時までただ傍に置いて貰えればそれでいいので愛情なんて最初から求めていないし、置物だとでも思うか、都合のいい道具にでもしてくれればいいのに、化け物のくせして(悦が知る)人間が平然と出来る外道さえ出来ず、自分から手を振り払う権利さえ削り取られている傑が、どこまでも愛情という呪詛に取り憑かれている様を見て、悦は心の底から「かわいそう」だと言ったのです。
俺はそんなもの求めちゃいねーけど、お前はそれを返したいと思ってて、それでも返せないからガタガタになってて、なのに悩みのタネの俺は心底そんなもの欲しくもなんとも無いってんだから終わってるよなぁ、かわいそうに。っていうのが最終的な悦の思考、のような感じでした。
Collageは言動の所為で主に傑が下衆く見えますが、実は最初っから最後までエゴを貫いた悦の方がよっぽど下衆かったりします。
ちなみに、傑の中でガリガリゴリゴリ煩かったのは人間で言う「良心」みたいな感覚で、悦があまりにも自分勝手に軋んだ傑にとって都合よかった所為で、それらは全て「静か」に、つまり全部ブチ切れてぶっ飛んだので、安定化はしていますが劣化は加速しています。安定剤代わりの悦の存在が失われればきっと1年保たないでしょうが、後追いを嫌う悦が「1年ならいいよ」と言っているので、傑もそれでいっかぁと思っています。その悦を失ってからの1年は悦に会うまでの数年より遥かに酷い有様で崩れていく、純血種の精神をもってしても地獄のような1年間だろうことを傑は知っていますが、それでもどうにか耐えるつもりです。
だって悦が後追いなんて御免だ、と言ったから。
まぁこのように書くと実に殺伐としておりますが、傑は全人類に向けられるべき博愛精神を悦にのみ注ぐことで安定化を図っているので、結果としてぐずぐずに悦を甘やかして溺愛します。根は素直だし気持ちいいことは好きだし心の底から安心したことも甘やかされたことも無かった悦の方も、あれ、これって都合のいい道具ってより恋人じゃね?と途中で気づいて絆されます。
そうして出来たのがあちらのバカップルなので、連中らしくバイオレンスな「馴れ初め♡」だと思って、さらっと楽しんで頂ければ幸いです。
結局悦に「ひぎぃ」と言わせていないので、悦が「あれ、これって恋人じゃね?」と気づく辺りの話と絡めていつか書きたいですね。
無駄に長ったらしいあとがきもどきですが、ここまで読んで頂きありがとうございます。
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