暑いですね。

梅雨入りを撤回されそうな陽気で、日中なんて煙草に火をつけるのすら躊躇うレベルです。せめて日が落ちてからもう少し気温が下がってくれれば違うものを。しかし洗濯物はよく乾く。


そう言えば最近、あまりにBL的潤いが足りないので、今までなんとなく遠巻きに見てるだけだった商業BLに手を出してみました。
取り敢えずアマゾンで4冊ほどジャケ買いしてみたのですが、なんの奇跡か4冊共が身分違いとか実の兄弟と発覚（でも実は違う）とかCIAとFBIでしたとかいう、所謂「実らない恋」や「引き裂かれる僕等」系でした。何故だ。


壁があるなら乗り越えろ、ハードルは飛び越せ、谷に落ちたのなら山を登ればいい！

よりも、

壁があるなら回り道、ハードルは下をくぐれ、山？見えないなそんなものは。


のような自由通り越して投げっぱなしジャーマンな関係と性格のキャラが好きなので、ちょっぴりもやもやした読後感。

障害もハードルも引き裂かれるのも大好きだけど、どうせならもう葛藤とか努力とか全部無駄なくらい八方塞がりな方がいい。一生懸命どうにかしようと考えて、色々試して、それでもやっぱり駄目で、駄目だとわかってもまだ頑張ったんだけど更に状況が悪化して、もう思考停止して諾々と事態を受け入れるしか無いという状況に追い込まれているのが大好きです（長い）。
しかもそれを相手には言わないもんだから誤解されちゃって、もっと頑張れよ！みたいなこと言われちゃって更に絶望するんですよ。頑張ったのに。そうとは知らずに相手は余計なことばっかりするもんだから状況悪化して、巻き込まない為にもう離れるしかなくなっちゃうんです。好きなのに。あぁ可哀想だ。大好きだ。


こういう具合に私はとにかく救いようのない、ぱっと見でそうは思えなくても、突き詰めて考えていくとあらゆる希望をぷちぷち潰されていって、某様曰く「もう殺してやれよ、それが一番幸せなんだろ！」状態に追い込まれて、追い込まれていながらそれでも「え、幸せだよ？」みたいな話やキャラが好きなんですが、聞くところによるとこれは『不憫萌え』というジャンルだそうですね。

トラウマとか不幸な生い立ちとかは割とメジャーな萌えどころだと思うのですが、そういうものもひっくるめて不憫萌えというのだろうか。
過去不憫で今そうでもない場合、これは不憫萌えと言うのでしょうか。要所要所でトラウマという形で出てくるのなら当て嵌まるのか。それとも過去は勿論、現在も進行形で不憫でないといけないのか。昔は幸せだったけど今不憫というのはどうだろう。そもそも不憫と一口に言っても「いじられキャラ」から「ガチのどん底」まで色々あると思うけど、これをひっくるめてしまうのは些か乱暴な気がするので、軽度不憫と重度不憫のように住み分けが成されているのかもしれない。可哀想であればなんでもいいのかもしれない。こんな考察はどうでもいいのかもしれない。


しかしちょっぴり苦手ジャンルであったとはいえ、大層楽しく萌えることが出来ました。いやーBLっていいものですね。
特に最近は気力が足りずに漫画ばかり読んでいたので、久しぶりに活字の海にどっぷり浸かることが出来て幸せです。小説って素敵。今回の4冊は比較的ストーリーのしっかりしたエロ薄めだったので、今度はがっつりエロな本も読んでみたい。

こういう時、腐女子として語れるリア友が近くにいないのが悔やまれます…共有したい、萌を共有したい…！



そう言えば最近お祭りがあったので近所のイオンに浴衣が並んでいたのですが、あろうことか店頭のマネキンが花魁風な着崩し方をしていて愕然としました。
私が高校生の頃に流行ったミニ浴衣もどうかと思いましたが、店頭でそれは無いだろうと。客のニーズにしても酷いだろうと。

浴衣等の着物や制服は、あのカッチリとしたのを乱すのがいいのであって！
それ等がセクシーなのはちゃんと着こなされた状態を乱す、という過程にあるのであって、乱れてればセクシーなら最初から乱しちゃえばずっとセクシーじゃん！みたいな主張は大間違いであると、強く！熱く！主張したい所存です。
近代の服ならともかく、古くからあって機能面も見た目についても考え尽くされている着物なんて、正しい着方が一番綺麗に見えるに決まってるのにね。

あとキティちゃんとかチョッパーの絵柄のカラフル甚平は、遠目に見ると子供パジャマにしか見えないことを、彼ら彼女らのお友達は是非教えてあげるべき。