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先日、というか昨日なんですが、仕事で常連のお客様の対応をしていたんです。

昨今巷を騒がせている、クレーマーだのモンスターなんちゃらだのとはまさに対極にいる、誠心誠意対応させて頂こうと心から思う素敵なマダムなんですが、私とそう歳の変わらない娘さんがいまして。
その日も仕事の傍ら、ちょっとした雑談をしている時にふっと娘さんの話になったんです。

高級ホテルやレストランほど高度な接客は求められないのですが、マダムが恐ろしく言葉の丁寧な、小説でしか見ないような女言葉をお使いの方なので、自然と私もいつも以上に言葉遣いには気をつけていたのですが、とうとうやらかしてしまいました。


マダム「あのね、娘が●●●なんだけど、あれは●●●かしら」
私  「そうですね。それなら▲▲▲して頂いて、むすっ…して頂ければ」
マダム「そうなの。じゃあそれは、私が▲▲するわけにはいかないのよね?」
私  「はい。その場合はお客様ではなく、むすっ…むっ……

私  「…娘様に▲●▲して頂くようにして下さい!」

もうね、アホかと。様つけりゃいいってもんじゃねぇよと。
話しながらも
(いやいや「娘様」はおかしいだろなんだっけ「娘さん」の丁寧な言い方なんだっけ…御息女?時代劇か!)
とちっちゃい脳味噌をフル回転させて語彙を探っていたのですが、とうとう思いつかずに、結局会話中は終始「娘様」でゴリ押し。

そしてお帰りになるマダムをお見送りして戻った所で、ようやく
「…『お嬢様』じゃん!娘様ってなんだバカか!」

ちょっとした時に知ってるはずの言葉が出てこない、というのはよくある話だと思うのですが、それにしたって「娘様」は酷い。
多分「旦那様」とかとごっちゃになったんでしょうが、同僚にさえ笑われもせず「…疲れてる?」と心配されてしまいました。そりゃするわ。

「はぁ?」という顔もせずにこにこ聞いてくれたマダムマジマダム。
またお待ちしております。



< 最近読んだ本 >

『忍びの国』/和田竜

少し前に映画化されたらしい「のぼうの城」と同作者。
この一つ前の「小太郎の左腕」よりは、まだ伊賀忍の云々(手裏剣の細工とか、火薬の話とか)が書かれているので、外人ばりに忍者大好きな私は楽しめましたが、話自体は正直うーんという感じ。
小太郎といい、バッドエンド(?)が好きなのかも…しかしそれにしては中途半端な気もする。
キャラクターは凄く魅力的に書かれるので、この方の書く最高に後味の悪いどんよりなバッドエンドを読みたい。


『バガボンド』/井上 雄彦 原作・吉川英治

吉川さんの小説を原作にス●ムダンクの井上さんが描いた宮本武蔵の漫画(ややこい)。
引越し時にネットも本も無く、暇を持て余したので近所のTSU●AYAでレンタルして一気読み。
武蔵が完全に髪伸ばした花道だけど面白い。出てくる爺が全員強くて優しくてかっこ良くて可愛い。
変にオブラートに包まずにバッサリ殺しを描いてる所も素敵。
グロというか人死には苦手な人もいるし好んで見るものでもないけれども、そこを隠すと表現できないこと伝えきれないことが沢山あると思うので、こういう風にしっかり殺しを見せてる漫画は好きです。
若干ファンタジーというか精神世界的な描写もありますが、時代物が好きな人は是非。


『ベルセルク』/三浦建太郎

今更感が甚だしいですが一応説明しますと、

中世っぽいファンタジー世界で悪魔の生贄にされて生き延びた元傭兵が、裏切った元親友にして戦友をぶった切る為に旅をしながら「使徒」と呼ばれる中ボス悪魔を、まさに鉄塊だったでっかい剣で瀕死の重傷を負いながらぶった切るうちに寧ろお前もう人間じゃなく他の何かじゃね?状態まで強くなるけどやっぱり戦う度にボロボロになるし愛する女とは上手くいかないし彼女レイプした元戦友は神になって王国築き始めるしで、心労で前髪が一部白髪になったけど愛する女の為に五感が失われても戦うよ!

という、ガッツが有り過ぎるガッツのお話。
これもバガボンド同様レンタルで一気読みしました。いかにも「ヤング●●」系の苦手な絵柄なのに、この前出た新刊買っちゃうくらい面白いです。
よくある「不幸な生い立ち」や「トラウマな過去」が全てガッツの身に降り注ぐ上に疾走感があるので、一難去ってまた一難どころか、一難去って無いのにまた十難ぐらいの勢い。もう早く殺してやってくれよパック治すなよと思ってしまうくらい不運というか絶望。

正直魔女だの魔法だのがどうこうって所からちょっとうーんと思わないわけでも無いですが、多分あの魔女っ子も裏切るか死ぬかでガッツのトラウマになるんだろうなぁ…それとも今のが最終パーティーなのだろうか。
ゴッドハンドとか使徒とか不死者とか、悪魔がとても悪魔なビジュアルでお好きな方は惚れ込むと思います。個人的には使徒の弓使いケンタウロスもどきと、槍使いお子様に優しくない鋭角フォルムの人が好きです。あんなのどうやって倒すんだろう。超楽しみ。

でも「鷹の団」は語呂的にどうかと思うんだ。


 
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無題
はじめまして!遅いコメント失礼します> <
x様の本のレポートは面白くてためになるのでいつも全部読みたくなっちゃいます(*´∀`)
今回はベルセルクのお話がすごく気になりました笑
次に本屋さんに行く時は探してみようと思います!
鷹の団はあと一歩感が物凄いですね!笑

あと既出でしたら申し訳ないのですが「東京喰種」という漫画がとても面白いですよ( ´ ▽ ` )
x様の文章を見ていてふとその漫画を思い出したのですが、お忙しそうなので「へーそうなんだ」くらいで聞き逃して下さい!決して圧力をかけている訳ではありませんので!(っていうと余計に圧力っぽいですね汗)

長々とコメント失礼しました、どうぞ体調には気をつけてお過ごし下さい( ´ ▽ ` )
三毛 2013/06/02(Sun)00:35:46 編集
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